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方針を決める(最初に整理すること)

具体的な勉強を始める前に、ここを整理しておくと後の判断がぶれない。 ただし、最初からすべてを完璧に決める必要はない。今は「仮の方向(仮説)」を置き、夏〜秋の模試・見学を経て確定していく。

決め方の全体像

情報を集める(見学・説明会・過去問・模試)
        ↓
3つの軸を「仮決め」する(①学校タイプ ②難易度帯 ③塾/家庭)
        ↓
夏〜秋に模試結果と見学の感触で見直す
        ↓
2026年秋〜冬に志望校を具体化(確定)

迷ったら「①学校タイプ → ③塾/家庭 → ②難易度帯」の順で決めると進めやすい。②(難易度帯)は学力が見えてからの方が現実的に決まる。


決めるべき3つのこと

① 私立中学か、公立中高一貫校か

私立中学 公立中高一貫校
出題 算数・国語・理科・社会の学力勝負 作文・資料読み取り・思考力(適性検査)
対策の軸 4科目の積み上げ 記述・読み取り・教科横断の思考
学費 私立のため高め 公立のため比較的安い
受検機会 複数校を併願しやすい 校数が少なく倍率が高い傾向

どちらを主とするかで、日々の学習の重心が変わる。併願する場合は両方の対策が要る。

決めるためにやること:

  1. 通える範囲の学校をリストアップする — 自宅(川口・草加・浦和・大宮方面)から無理なく通学できる私立・公立一貫校を地図上で書き出す(通学60分以内が目安)。候補は ../候補校リスト.md にまとめてある。
  2. 学費・家計を確認する — 私立6年間の学費(授業料+諸費用)をざっと調べ、家計として許容できるかを家族で話す。ここが「私立か公立一貫か」の現実的な分かれ目になることが多い。
  3. 過去問・出題形式を1校ずつ見る — 私立の4科目入試と、公立一貫の適性検査(作文・資料読み取り)は中身が大きく違う。実物を見て、たかお君に合いそうな方を感じ取る。
  4. 学校説明会・見学に行く — 校風・通学・施設を見て、本人が「通いたい」と思えるかを確認する。理系・実験設備が充実した学校はたかお君と相性が良い。

判断の目安: 学費に余裕があり4科目で勝負したい → 私立中心。学費を抑えたい/作文・思考力が得意 → 公立一貫も候補。両方受けるのも可(その場合は適性検査対策を追加する負担を見込む)。

② 難関校か、中堅校を確実にか

小5から始める場合、最初から最難関だけを見るより、「挑戦校・実力相応校・安全校」を分けて考えるのが現実的。 半年は基礎力づくりに集中し、秋以降(2026年9月〜)に模試の結果を見ながら志望校を具体化する。

決めるためにやること:

  1. まず模試を受けて現在地を知る — 塾の入室テストや公開模試(四谷大塚の合不合、首都圏模試、日能研の全国公開模試など)を受け、偏差値で立ち位置を把握する。学力が見えるまで難易度帯は仮で置く。
  2. 3つの枠で学校を分ける — 候補校を次の3枠に振り分ける。各枠1〜2校あると安心。
意味 目安
挑戦校 今は届かないが目標にしたい 現状偏差値+5〜10
実力相応校 合格が現実的に狙える 現状偏差値±2〜3
安全校 ほぼ確実に合格できる 現状偏差値−5以上
  1. 伸びしろを見込む — 小5の今の偏差値は「最終的な実力」ではない。基礎固め後に上がることが多いので、挑戦校を1つ持つのは前向きでよい。
  2. 秋の模試で見直す — 2026年秋(9〜11月)の模試結果で、3枠の学校を入れ替える。ここで現実的なラインが見えてくる。

判断の目安: 小5前半は難易度帯を確定させず「挑戦校・相応校・安全校を1つずつ仮置き」で十分。確定は学力が固まる小6前半(2027年春〜夏)

③ 塾中心か、家庭学習中心か

中学受験は家庭学習でも可能だが、小5以降は塾を使った方が効率的。特に算数は独学だと差がつきやすい。

決めるためにやること:

  1. 入室テストを受けてみる — まず大手塾の入室テストを受ける。現状把握になり、塾の雰囲気も分かる(塾選び.md)。
  2. 家庭で管理できる量を見積もる — 親が宿題管理・送迎にどれだけ関われるかを確認する。家庭学習中心は親の負担が大きい。
  3. 体験授業で相性を見る — 候補2〜3校で体験し、本人が前向きになれるか・通塾時間(片道30分以内が理想)を確認する。
  4. 算数だけでも塾を検討 — 全科目は家庭でも、差がつきやすい算数だけは塾・個別という折衷も選択肢。

判断の目安: 親が毎日の管理に十分関われ、本人が自走できる → 家庭学習中心も可。少しでも不安があれば → 塾中心(特に算数)。塾選びの基準は 塾選び.md を参照。


いつ何を決めるか(目安スケジュール)

時期 決めること 状態
2026年6〜7月 ①学校タイプ・③塾/家庭 を仮決め 仮説
2026年夏 塾に入る/家庭学習の体制を確定 確定
2026年9〜11月 模試結果で②難易度帯の3枠を調整 具体化
2026年冬〜2027年春 志望校候補を絞る ほぼ確定
2027年夏〜秋 第一志望・併願校を確定 確定

最初の3か月でやること(2026年6月〜8月)

順番に進める。いきなり完璧を目指さず、まず「診断 → 基礎 → サイクル」の流れを作る。

1か月目:学力診断

  • 塾の入室テストを受ける(現状把握)
  • 算数・国語の弱点を確認する
  • 毎日の勉強時間を固定する(机に向かう習慣づくり)

2か月目:基礎固め

  • 算数:計算・割合・図形
  • 国語:漢字・語彙・読解
  • 理科・社会:週2〜3回
  • ※たかお君は理系タイプ。理科の関心を活かしつつ、国語の読解を早めに始める。

3か月目:塾ペースに乗せる

  • 宿題管理(家庭で回せる量に調整)
  • 復習サイクルを作る(後述)
  • 月例テスト・模試を分析する

復習サイクル(すべての科目の土台)

「一度解いて終わり」にしないことが最重要。次のサイクルを基本にする。

例題を理解する → 基本問題を解く → 間違えた問題を解き直す → 1週間後に再テスト

この時期の心構え

  • 偏差値より「学習習慣の定着」を優先する。
  • 半年(2026年12月頃まで)で基礎力を作り、秋以降に志望校を具体化する。
  • 理系タイプの強みを伸ばしつつ、算数・国語をバランスよく鍛える。