算数 指導方針¶
中学受験で最も配点が高く、合否の差がつきやすい科目。最優先で安定させる。 鍵は「①毎日の計算力 ②典型問題のパターン理解 ③間違い直しの徹底」の3つ。
単元一覧と学習順序¶
小5で土台を作り、小6で応用・融合へ広げる。
1. 計算・数の性質(最優先・毎日)¶
- 四則計算、小数・分数の計算、計算の工夫
- 約数・倍数、公約数・公倍数、素数
- 概算、単位換算
- 方針:毎日10〜15分の計算練習を欠かさない。スピードより先に正確さ。
2. 割合と比¶
- 割合(百分率・歩合)、割合の3用法
- 比、比例配分、連比
- 食塩水(濃度)、売買損益、相当算
- 方針:受験算数の土台。ここでつまずくと速さ・図形にも影響する。図に描いて考える習慣を。
3. 速さ¶
- 速さの3公式、単位の変換
- 旅人算、通過算、流水算、時計算
- 速さと比、ダイヤグラム(グラフ)
- 方針:割合・比が固まってから。図とダイヤグラムで状況を整理する。
4. 平面図形¶
- 角度、面積(三角形・四角形・円・おうぎ形)
- 相似、面積比、辺の比と面積比
- 図形の移動・転がり
- 方針:補助線の引き方をパターンとして蓄積する。
5. 立体図形¶
- 体積・表面積、展開図、投影図
- 立体の切断、水位の変化
- 方針:空間把握が苦手な子は、実物・図を使ってイメージを作る。
6. 特殊算(典型パターンの習得)¶
- 和差算、つるかめ算、過不足算、差集め算
- 植木算、周期算、日暦算
- 平均算、年齢算、消去算
- ニュートン算
- 方針:解法のパターンを理解する。丸暗記ではなく「なぜその式になるか」を言えるように。
7. 場合の数¶
- 順列・組み合わせ、樹形図
- 道順、組分け
- 方針:書き出して規則を見つける経験を積んでから公式へ。
8. 規則性¶
- 数列、図形の数、フィボナッチ型
- 群数列、N進法
- 方針:表を作って規則を発見する力を養う。
指導のポイント¶
- 計算ミスを軽視しない:本番で最も多い失点要因。途中式を残し、見直す習慣を。
- 間違い直しノート:間違えた問題を「なぜ間違えたか」とともに記録し、定期的に解き直す。
- 「わかる」と「できる」は別:解説を読んで納得しても、自力で解けるまで反復する。
- 図・表・線分図を描く:頭の中だけで解かせない。状況を可視化する習慣が応用力につながる。
- 難問より基本の徹底:合否を分けるのは難問より「取れる問題を落とさない」こと。
つまずきやすいポイント(要注意)¶
- 割合と比の混同 → 文章を図に直す練習で克服
- 速さの単位換算ミス(時速・分速・秒速)
- 食塩水の濃度(てんびん法・面積図の活用)
- 図形の相似比と面積比・体積比の関係(2乗・3乗)